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手段・プロセスの検討

手段・プロセスの検討: 研究
重合誘起型相分離.png

​反応誘起型相分離

 実際に使われている高分子材料の多くは非相溶系のポリマーブレンドです。したがって材料の物性を制御するためには、相分離構造の理解・制御が欠かせません。

 本研究室では、反応誘起型相分離による相分離構造*に注目しています。機械的混練による相分離では多量成分がマトリックス(海)、少量成分がドメイン(島)を形成するのに対し、反応誘起型相分離では多量少量にかかわらず、重合成分がドメインとなる相分離構造を形成します。


 例えばゴム添加による強化を図った場合、少量加えるだけでもマトリックスがゴム成分になることにより、非常に効率良く耐衝撃性を向上させることが出来ます。我々はこの特異な相分離構造の形成メカニズムの解明を行っています。

(注* 反応誘起型相分離:aモノマー中にBポリマーを溶かした状態でaモノマーを重合し、Aポリマーを生成する過程でA/Bの相分離構造を形成する方法。)

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